厚生労働省の調査によると、日本人の平均食物繊維摂取量は1950年頃には一人あたり一日20gを超えていました。
これは厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で
推奨される1日あたりの食物繊維の摂取目標量とほぼ同じ量です。
しかし食習慣の変化による穀類・芋類・豆類の摂取量の減少に伴って食物繊維の平均摂取量は低下しており、
最近の報告によれば一日あたり14g前後と推定されています。
食物繊維は小腸で消化・吸収されずに、大腸まで達する食品成分です。便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっています。
現在ではほとんどの日本人に不足している食品成分ですので、積極的に摂取することが勧められています。